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ならば、私は器になろう。

岡山市に住まう新たな「器」。 フル=フロンタルをはじめとする、多くの人々の思念を受け止める「器」としての役割を忠実に果たしたく思う。 人々の思念が集まれば、再び奇跡は起きるのかもしれない。

見せてもらおうか、チキンラーメンの性能とやらを!


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雨の音で目が覚めた。

 

雨はいい。

日常の汚れきった心身を、洗い流してくれるような気持ちになれるからだ。

 

同時に、私にある感情がこみ上げてきた。

「腹が減った」

そう、空腹と言う名の、虚無にも似た、満たされない感情。

 

私は台所に走った。

非常食として保管してある、チキンラーメンを思い出した。

同時にティファールのポットに手を伸ばす。

 

水が蛇口から零れ落ちる。

ティファールのポットは、みずみずしく満たされる。

満たされたポットをセットし、ためらうことなく起動。

 

私はシャア=アズナブルのヘルメット、いや。

同様の白さを持つ丼を用意する。

 

そこに、濃厚な橙色の麺を投入する。

同時に、卵と言う名の栄養豊富なエッセンスを投下。

かつてのジオン公国指導者は、コロニーを地球に落下させた。

私が今、卵を投下した時と同じ気持ちだったのか。

感情の赴くままに、それとも。

 

お湯が沸いた。

私は躊躇などしない。

まんべんなく、丼の中に、なみなみと。

その熱量が、次第に麺に染みわたる光景を、私は欲していた。

しかし「蓋をして3分」と言う説明書きをみつけ、私は驚愕した。

そっと、ふたをして、己の身の不幸を悟った。

 

これが、我慢か。

我慢。

 

なにが、我慢だ。

私がどれだけあがこうと結末は変わらない。

君にもわかるはずだ。 希望も可能性もこの虚無の入り口で人が見る一時の夢。

ならば我慢、我慢など。

 

私は1分で蓋を開けた。

箸を取り出し、渾身の力で麺につきたてる。

そして、混ぜる。

 

いや、混ぜる事すらしなかった。

箸に絡み合う麺を、口に運んだ。

 

固い。

いや、芯がある。

固いのではない、この麺は意志を持っている。

 

「まだ早すぎたのだ」と。